今や通勤通学時につけている人を見ない日は無いほど普及したワイヤレスイヤホン。
なかでも、アクティブノイズキャンセリングや専用アプリによるカスタマイズなどに対応した高機能モデルが人気を集めています。
この記事ではワイヤレスイヤホンの特徴や種類をまとめながら、ノイキャン性能や高音質に特化した、最新の完全ワイヤレスイヤホンを紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを選ぶ時に確認したい5つのポイント
Bluetoothコーデック
Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンを購入する時に必ずチェックしておきたいのが、Bluetoothコーデックです。
ここでいう「コーデック」とは、Bluetoothで曲のデータをスマホからイヤホンに送るときの仕組みのことです。
標準の「SBC」以外のBluetoothコーデックを使用するには再生機器とイヤホンの両方が対応している必要があります。
Bluetoothコーデックにはいくつかの種類があり、コーデックによって音質の良し悪しや発生する遅延のレベルが左右されるので、目的に合ったコーデックに対応している製品を選ぶと良いでしょう。
| SBC | 標準のコーデック。ほぼ全てのBluetoothイヤホンが対応している。 |
| AAC | おもにiPhone・iPadが対応している。SBCより高音質。 |
| aptX | AndroidスマホやWindows10以降で対応している。AACより高音質。 |
| aptX LL | LLはローレイテンシ(低遅延)という意味。ゲームや動画視聴に向いている。 |
| aptX HD | 48kHz/24bitのハイレゾ相当。遅延は大きめ。 |
| aptX Adaptive | 最大96kHz/24bitのハイレゾ相当。高音質かつ遅延が少ない。 |
| LDAC | 96kHz/24bitのハイレゾ相当。ソニーが開発した高音質コーデック。 |
カナル型orインナーイヤー型
また、無線・有線を問わず、イヤホンを選ぶ際に注意しておきたいのが耳への装着方式です。
カナル型

音の出るノズル部分にイヤーピースという耳栓パーツがついたタイプのイヤホン。
イヤーピースはシリコンやウレタン製で、耳栓のように完全に耳を密閉するため、周囲の音を遮断し、音漏れを防ぐことができます。
密閉型とも呼ばれ、低音を逃さずに再生できるため、重低音やノイズキャンセリング機能を重視する方におすすめ。
イヤーピースは交換が可能なため、自分に合ったサイズのものが選べるほか、好みのイヤーピースを取り付ければ音質向上やフィット感の改善が期待できます。
インナーイヤー型

耳の穴に軽く引っ掛けるタイプのイヤホン。最近あまり見かけなくなりましたがAppleの有線イヤホンなどがこのタイプです。
周囲の音が聞こえるので、話し声やアナウンスなどをある程度聞き取ることができます。
開放型やオープンイヤー型などとも呼ばれ、広い音場とクリアな音質が特徴です。
カナル型のように耳を密閉することができないため、低音が逃げやすく音漏れしやすいのが欠点です。
ノイズキャンセリング性能

ノイズキャンセリングとは、マイクで周囲の雑音を取り込んで、雑音と逆位相の音をつくり、イヤホンから同時に再生することで雑音を打ち消す機能です。
しかし、完全に音を打ち消せるというわけではないため、突発的な音、甲高い音などに対しては効果が薄く、主に走行音やエンジン音など継続的なノイズを軽減し、雑音に埋もれがちな音を聴きやすくする効果があります。
Bluetoothバージョン・マルチポイント接続対応
Bluetoothバージョン

Bluetoothにはバージョン規格があり、音質にはさほど影響しないものの、通信の安定性や消費電力などに影響があるようです。
2009年に発表されたBluetooth4.0以降のバージョンではそれぞれに互換性があるため、バージョンが異なるから接続できない、ということはほぼありません。
ワイヤレスイヤホンでは現在ほとんどが4.2以降に対応し、5.0以降が主流になっているため、なるべく最新のバージョンに対応したイヤホンを購入した方が良いでしょう。
マルチポイント接続対応
一部のワイヤレスイヤホンでは、同時に複数の機器と接続できるマルチポイント接続というものに対応しています。
マルチポイント接続では、同時に複数の機器(例:スマホとタブレット)と接続し、タブレットで動画を再生していてもスマホに着信があれば即座にスマホからの音声を再生できる、といった機能のことです。
日頃から同時に複数の端末を使用している方はマルチポイント接続対応のイヤホンを選ぶことをおすすめします。
防水性能

屋外での使用やランニングなどのスポーツをしながら音楽を聴く方は、防塵・防水性能についてもチェックしておいた方が良さそうです。
防塵・防水性能はIP◯◯と表記され、左側の数字が防塵、右側が防水規格の等級を表します。例えば、IP54では防塵が5、防水が4等級の性能を保有していることを示します。防水規格のみを表示するときはIPX◯という表記も見られます。
現在発売されているワイヤレスイヤホンでは、「IPX4」という防水規格に対応したものが主流になっています。IPX4は「あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない」防水性能と定義されており、ちょっとした雨やシャワーがかかる程度では問題ないようです。
運動しながらの使用や雨や汗を気にせずに使いたい方は「IPX4」以上の規格に対応したものを選んでおけば安心です。
おすすめノイズキャンセリングイヤホン
SONY WF-1000XM5
世界最高クラスのノイズキャンセリング性能をうたうソニーの旗艦モデル。
片耳3つずつのノイズキャンセリングマイクと専用プロセッサーによる強力なノイズキャンセル性能を誇ります。
ソニー独自開発のダイナミックドライバーXにより再現性の高い高音質を実現しています。
パナソニック Technics EAH-AZ100
Technicsブランドのワイヤレスイヤホン最上位モデル。
磁性流体ドライバーを採用し自然でクリアな音質を実現。
耳孔の形状や周囲環境に合わせてノイズを取り除く、新開発のアダプティブノイズキャンセリングを搭載。
Bose QuietComfort Ultra Earbuds
BoseのノイキャンTWSフラッグシップ機種。
強力なノイズキャンセリングを搭載しつつ軽快な付け心地。
パワフルなサウンドと強力なノイキャンを両立した定番機種。
Apple AirPods Pro 第2世代
定番のAirPods Pro。USB-C充電に対応した第二世代。
Proモデルはカナル型を採用しノイズキャンセリング性能が向上。
Apple製品どうしの高い親和性を発揮できるiPhoneユーザーにおすすめ。
JBL TOUR PRO 3
JBLのノイズキャンセリングTWS最上位機種。
ハイブリッドドライバーとLDACコーデック対応によるハイレゾ対応の高音質サウンドが特徴。
ケースを有線接続することでBluetooth送信機としても使えるトランスミッター機能付き。
Anker Soundcore Liberty 4 Pro
充電器や高コスパオーディオで知られるAnkerのノイズキャンセリングイヤホン。
充電ケースにスクリーンとタッチバーを搭載。スマホアプリを操作せずに設定にアクセスできる。
LDACにも対応した高コスパワイヤレスイヤホン。
final ZE3000 SV FI-ZE3SDPLTW
finalがリリースする音質特化型のノイズキャンセリングイヤホン。
ハイレゾワイヤレスに対応するほか、専用アプリによるノイズキャンセリングモード切り替えが可能。
コスパ、音質、ノイキャン性能の三拍子揃ったおすすめモデル。
EarFun Air Pro 4
圧倒的コスパとクラスを超える高音質を備えたノイズキャンセリングイヤホン。
10000円以下としては考えられないほどクリアなサウンドと強力なノイキャンを搭載。
高級機種に劣らない超コスパの高品質イヤホン。


