本記事では、人とは違うちょっといいギターを買って始めたいという初心者の方や、初心者向けギターを使っているけど、ステップアップしてそろそろ2本目が欲しいという方のために、これを買っておけば間違いない!と自信を持って紹介できる10万円以下で手に入るギターを取り上げます。
意外にも、ギターは90%の人が1年以内に挫折すると言われている習得難易度の高い楽器です。本記事を読んであなただけの一本を選び、10人に一人の難関を突破してギターをマスターされてはいかがでしょうか!
ギターを選ぶ際にチェックしたいポイント
主なエレキギターの種類
ストラトキャスタータイプ(STタイプ)

フェンダー社が1954年に発表したエレキギター。テレキャスター(後述)の後継機種。3つのピックアップから出力される5種類以上のサウンドにより、さまざまなジャンルの音楽に対応できる万能ギター。
フェンダー社以外が製造する類似モデルも多数存在し、商標の関係からストラトタイプ、STタイプなどと呼ばれることも。
「エレキギターといえばコレ」的な存在。初心者に最もお勧めされることが多いモデル。
テレキャスタータイプ(TLタイプ)

フェンダー社が1950年ごろから発売しているエレキギター。ごく初期はブロードキャスターと呼ばれていた。ストラトに並ぶ人気機種。大小2つのシングルコイル・ピックアップで出せる音は3種類。
こちらも各社楽器メーカーからコピーモデルが多数発売されており、テレキャスタイプ、TLタイプなどと呼ばれる。
ストラトと比べると簡素なつくりをしているが、歯切れの良いサウンドが人気でロック向き。ギターボーカルがよく使っているイメージ。
レスポールタイプ(LPタイプ)

ギブソン社が1952年から発売しているエレキギター。ストラト、テレキャスに並ぶ超人気機種。ハムバッカータイプと呼ばれるピックアップを搭載し、温かみのある図太いサウンドが特徴。
丸みを帯びたボディはやや小ぶりだが、使用している木材の影響で4キロを超える重い個体が多い。ネックはストラトやテレキャスよりも少し短めで弾きやすい。
日本では人気アニメの影響もあり初心者から使っている人も多いが、重さやボディ形状、ネックの太さからして弾きにくいという意見もある。
見た目(重要)

ギターを選ぶうえで最も重要な要素のひとつが、見た目です。
はじめに取り上げたように、ギターは10人に9人が挫折する楽器です。挫折しないために、ギター教室などに通うというのも一つの手ですが、部屋に置かれたギターを見るたび、半年後も、一年後も、かっこいい!今すぐ弾きたい!と思えることが練習のモチベーションにつながります。
この記事では10万円という限られた予算の中でおすすめしたいモデルを紹介しますが、値段にかかわらず、自分が本当に弾きたいと思えるギターと出会うことが、ギター習得の一番の近道です。
おすすめエレキギター6選
YAMAHA Pacifica 611/612
初〜中級者向けモデルとして最初にお勧めしたいのが、ヤマハのSTタイプ系ギターのパシフィカです。
ヤマハ製のエレキギターは非常に低価格ながら、海外の自社工場で生産することで、ネックの仕上げやフレット処理など他メーカーの10万円クラスにも劣らない高品質を実現しています。
このパシフィカ600シリーズはストラト系の外観に加え、ローズウッド指板にアルダーボディを採用するなど、本格的な仕様になっているだけでなく、フレイムメイプルトップのマッチングヘッド仕様になっており、まるで高級ギターのようなルックスをしています。
コスパに加え、弾きやすさとゴージャスな見た目を両立した、低価格ギターの中でも特に一押しのモデルです。
YAMAHA RSE20
パシフィカに並ぶもうひとつのYAMAHAギター、REVSTARも魅力的なモデルです。
セットネックにアングル付きヘッドストックというレスポール系のスペックですが、ボディ内部をくり抜いたチェンバード加工により軽量で弾きやすいモデルになっています。
YAMAHAならではのバイクにインスパイアされたデザインが特徴的で、エレキギターらしさがありながらも可愛らしい印象です。
歪みと相性のいいハムバッカー・ピックアップと、ジャンボフレットを装備し、テクニカルなプレイにも対応できてステップアップに最適です。
レフティモデルもラインナップされており左利きの方も安心です。
Ibanez RG400系シリーズ
ハードロックやメタルミュージックを演奏したい方には、速弾きギターの代名詞、Ibanez RGシリーズがおすすめです。
ストラト系を極限まで攻撃的にしたフォルムのボディに、極薄のWizard IIIネックとジャンボフレットを装備し、ヘヴィな音楽にもってこいのスペックです。
アーミングを多用するプレイヤーにはトレモロユニット付きのモデルが、サスティーンとテンション感を重視するプレイヤーにはハードテイルブリッジのモデルがそれぞれラインナップされており、それぞれ好みのカラーリングに応じて選べます。
FUJIGEN Basic Classicシリーズ
日本製で精巧なつくりのギターが欲しいという方には、国産ギターブランドの筆頭、フジゲンのBasic Classicシリーズがおすすめです。
フェンダーの日本製モデルを生産していた実績のあるフジゲンが手がけるストラト・テレキャスタイプがラインナップされており、その品質は折り紙付きです。
フジゲン独自の湾曲したフレットを採用したサークル・フレッティング・システムにより非常に安定したピッチを実現しています。なによりも10万円以下の低価格でMade in Japanのギターを手に入れることができるのが魅力的です。
Bacchus BSH-850/900ASH
長野県松本市にあるギターメーカー、ディバイザーのBacchus BSHシリーズはストラト系の中級モデルです。
Bacchusではお馴染みのローステッド・メイプルネックにより、ネックの高い安定性とヴィンテージギターのようなトーンが特徴です。
ストラト系のクラシックな外観を踏襲しながら、Wilkinsonの2点支持トレモロやロックペグを装備しモダンなスペックを兼ね備えています。
ボディ材がアッシュ材に変更された900ASHというモデルもあり、より明るいトーンと歯切れの良いサウンドが期待できます。
Bacchus TACTICS 24/STD/ASH
BacchusのTACTICSはテレキャス系のシェイプにモダンなスペックを取り入れたモデルです。
スタンダード仕様のTACTICS STD、ボディ材をアッシュに変更したTACTICS ASH、ハムバッカー2基にスモールサイズのピックガード、2点支持トレモロと24フレットでモダン仕様のTACTICS24がラインナップされています。
全モデルでローステッド・メイプルネックを採用し、STDとASHはフロントピックアップに温かみのあるトーンを出力するP-90ピックアップを採用しています。


